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ボードゲーム

並べて倒すだけじゃない! 意外と知らないドミノの遊び方

2016.11.18

ライター ヒロタロー

私事ですが、実は、24歳までドミノで遊んだことがありませんでした!
もちろんドミノという言葉は知っていました。でも、こんなに魅力的なゲームだとは知りませんでした。

ドミノと聞いて私たち日本人が思い浮かべる遊びは、ドミノ倒しではないでしょうか。
あのブロックのような板のようなものを”並べて、倒す”遊びです。テレビやイベントなどで、とんでもない数を並べて盛り上がっている様子を見たことがあるのではないでしょうか。(きっと)難しいですよね!
しかし、今回ご紹介するドミノは、倒さないんです!

じゃあ、ドミノってなに?

私が初めてドミノに触れたのは、今年の夏のこと。ボードゲームクリエイターの方に、いくつか紹介していただいたゲームのうちの1つでした。
domino1 こんなの見たことないですか?

これはドミノ碑と呼ばれるものです。この碑を並べて倒す遊びがドミノ倒しなのですが、なぜここに2つのサイコロの目のようなものが書かれているのでしょうか。
この数字を使った遊びこそ、今回教えていただいた遊びなのです。

ドミノには、トランプのように複数の遊び方が存在します。ローカルルールもあり、到底すべてを知ることは難しそうです。
人気の遊び方の中で共通する基本動作は、ドミノ碑に書かれた数字を元に繋げていくことです。最初に自分の手札を全て出し切ったプレイヤーが勝者になります。

domino1

チキンフット

ドミノの基本を理解したところで、数あるドミノゲームの中でも人気のチキンフットをご紹介します。(私が普段遊んでいるルールです。同じチキンフットでも異なるルールで遊ばれている方もいらっしゃるかと思いますが、ご了承ください。)
今回は、ダブル9ドミノを使い、4人でプレーする場合のルールです。

勝利条件

ダブル9ドミノを使ったチキンフットは、10ラウンドのゲームを1セットとして行います。
各ラウンドの終了条件は2つあり、いずれかのプレイヤーが手札全てを出し切った時、または、全てのプレイヤーが手札を出せなくなった時です。各プレイヤーは、このラウンド終了時に、手持ちの碑に書かれた数字の合計が最も少なくなるようにゲームを進めます。

準備

ドミノ碑を伏せてシャッフルし、各プレイヤーは7つずつ手札にします。残りの碑は、場に伏せたまま集めて取り札として置いておきます。碑は自身の手札のみ見ることができる状態です。

ゲームのスタート

9のダブレット(9のゾロ目の碑)を持っているプレイヤーからゲームを始めます。ラウンドを重ねるごとに8のダブレット、7のダブレットと基準となる碑が移行していきます。
該当する碑がどのプレイヤーの手札にもない場合、取り札から該当する碑が出てくるまで引き手札に加えていきます。
該当する碑を持ったプレイヤーが、その碑を場に置いてからゲームはスタートします。

起点となったダブレット(ゾロ目)に同じ数を持つ碑をくっつけていきます。最初は、その起点となったダブレットに6つの碑が付く(下の写真の様になる)まで、他の場所に置くことはできません。出せる碑がない場合は取り札から1枚引き、それが出せる場合は出し、出せない場合は手札に加えターンが終了します。
domino1 写真の様に起点となったダブレットに6つの碑が付いたら、その6つの先端部分に同じ数を持つ碑を並べることができます。
この時、新たに出す碑がダブレットである場合、以下の様に置き、その碑に新たに3つの碑が付けられるまでそのダブレットに付く碑を出さなければならないという縛りが発生します。
domino1 domino1 写真の様に鶏の足の様な形が作られると、また自由に碑を並べることが可能になります。

ゲームの終わり

いずれかのプレイヤーが手札全てを出し切った時、または、全てのプレイヤーが手札を出せなくなった時、各プレイヤーは手札に残っているドミノ碑に記された数字の合計をマイナスポイントとして獲得します。この時、0のダブレットは50点とし計算します。
これを10ラウンド行い、マイナスポイントの合計が最も少ないプレイヤーが勝者となります。

私が感じたドミノの魅力

1)世界では、人気のゲームである。
2)複数の遊び方が存在する。
3)日本では、まだ浸透していない。

まず、1)について。
世界大会が存在するほどのドミノゲームなのですから、日本人にも愛されていいはずだ! と言える証拠のようなものではないでしょうか。 2)はドミノにはまる1つの理由になるでしょう。
ドミノという1つのアイテムでありながら、把握しきれないほどの遊びが存在します。これはもちろん、あなたオリジナルのゲームを作ることができるということ!
そして、3)。
ライバルが少ない! ドミノの第一人者となり、あなたが日本を代表するドミノプレイヤーになるのかもしれません。

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ヒロタロー
1991年福岡県生まれ。日本グッド・トイ委員会認定おもちゃインストラクター 現在、子どもを取り巻く環境を良くする方法に興味を持ち活動中。