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絵本

誰かに迷惑をかけてしまうんじゃないか。《絵本遊記》

2016.11.22

ライター ヒロタロー

組織の中で活躍するには? 部下に活躍してもらうには?

私は小学生の頃、少年サッカークラブに所属していた。
小学校で友人とサッカーをする分には、それなりに出来る方。
しかし、上級生のいるサッカークラブでは自分がミスをして迷惑かけてしまうんじゃないかと心配してしまい、萎縮していた。もちろん、そんな自分がAチームに選ばれることもなかった。

人には、それぞれ自分のプレイグラウンドがある。

山で暮らす「たくじらのだいすけ」は、大きな体のせいで周りの迷惑にならないようずっと座っていた。まるで、サッカークラブで萎縮していた私のように。
そんな「くじらのだいすけ」は、ミスを犯してしまった。彼は逃げ出した。
その時、彼は何を考えたのだろうか。山で暮らすみんなの反応は……。

くじらのだいすけ
天野祐吉 作・梶山俊夫 絵 福音館書店

私は、仲間を信頼できていなかったから、ミスを恐れたのかもしれない。
仲間を信頼していれば、ミスを恐れることはなかったのかもしれない。

また、逆の立場も考えてみることができる。私は誰かを萎縮させてしまってはいないだろうか。
山で暮らすみんなは、くじらのだいすけを萎縮させているという自覚はあっただろうか。
どうすれば、くじらのだいすけも一緒に山で楽しく暮らすことができたのだろうか。


絵本遊記は、ヒロタローが絵本を読み感じた個人的なレポートです。
比較的文字の少ない絵本というものは、受け手によって感じられるストーリーが異なります。
絵本は、受け手の立場・バックグラウンド・心境などを反映し、読み解かれるもの。
あなたは、この絵本から何を読み取りますか?

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ヒロタロー
1991年福岡県生まれ。日本グッド・トイ委員会認定おもちゃインストラクター 現在、子どもを取り巻く環境を良くする方法に興味を持ち活動中。